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 機能光回路研究室は光ファイバを利用した新しい光技術の開発を進めています

近畿大学理工学部 電気電子通信工学科

31号館 2階

光ファイバ レーザー 光スペアナ

機能光回路研究室は、新しい光技術の開発と実用化を進める研究室です

はじめに

現在のインターネット環境は、光ファイバを利用した通信ネットワークを用いずには考えることができません。光ファイバは、もともとたくさんの情報を、遠くへ、速く伝えるために開発されたものですが、光を伝える線路として多くの特徴を持っています。

光ファイバは、光を1km伝えた後も95%の透過率を持っている、とても低損失な光の伝送路であり、ガラスなのに銅線で作られた電線のように曲がり、髪の毛程度の太さしかないガラスの繊維が太平洋の海底をくぐって約1万km離れた日本とアメリカをつないでいるのです。もちろん、日米間だけではなく、世界中を結ぶネットワークを構築しています。

これらの特徴を持つ光ファイバを、光通信以外の用途にも利用し、新しい光技術を開発しようと、多くの研究者が取り組んできました。機能光回路研究室もその一翼を担っています。

例えば、これまでの技術では、レーザーを作るには光を閉じ込めるための精密に調整された二枚の鏡を用意しなければなりませんでした。が、光ファイバを使えばファイバをリング状につなぐだけで光を閉じ込めることができるので、簡単に丈夫なレーザーを作り出すことが可能です。

光ファイバを利用したレーザーは、振動や温度の変化に対してとても安定で、10兆分の1秒の短い時間幅の光パルスを作り出したり、集光性の高いレーザー光をファイバを用いて、容易に遠くへ送ったりすることが可能です。さらに、電気から光への変換効率が高いことも大事な利点です。

また、光がとても長いガラスの中を伝わるので、従来の板状のガラスや光学材料のブロックでは観察が難しかった弱い現象も強めることができ、それを利用して新たな応用を生み出すことが可能です。

機能光回路研究室では、多くの特徴を持つ光ファイバを利用して、光の新たな応用を探し出し、実用化するための研究開発を進めています。

さらに、研究のみではなく、社会に通用する人材を育て輩出する事も、研究成果を得る以上に重要な役割と認識して活動を行っています。

                    機能光回路研究室 吉田 実


卒研ゼミ

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新しい出来事新着情報

2023年4月21日
2022年11月に開催された、電気関係学会関西連合大会における、大学院生の田辺将大君の講演が、連合大会奨励賞として表彰されました
2023年3月16日
機能光回路研究室卒業生の本田先輩(現在、ギガフォトン社にて半導体縮小露光装置用極短紫外光源の研究)が、博士の学位を取得されました。
2022年1月13日
大学院生の有村恒良君のレーザー学会年次大会における発表に対していて、論文発表奨励賞を授与されました
2021年8月23日
ノイズライクパルスの応用として株式会社オプトクエスト様と共同研究を進めていた広帯域(スーパーコンティニウム)光源が、商品化され、ニュースリリースされました。詳細はこちら

バナースペース

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