お役に立てば幸いです
吉田が近畿大学に着任する直前に事務手続きのために近畿大学に呼び出されました。そのとき、突然、「研究室の名前を今 決めて下さい」と、詰め寄られ、困りました。子供に限らず組織に対しても名前を付けるのはとても大事なことです。光ファイバを軸に研究をするのだけれども、研究分野を広く設定し、時代の流れの変化に対応でき、通信分野以外の研究テーマも含めたい。等、短い時間にいろいろなことを考えましたが、これにしようと決めたのが現在の研究室名になっている機能光回路研究室です。
実のところこの名前は、吉田が会社に勤めたていた頃に所属していた研究室の名前とほぼ同じで、とても愛着のある名前です。幅広い研究ができる様にと願っています。
研究室や製造の現場などでレーザーを使用してる場合、「強度の高い光源がありますよ(気をつけて下さい)」ということを伝えるために、下に示した図の左端の様なマークを部屋の入り口に取り付けます。ぴかぴか光るレーザー光線が飛んでいるイメージですね。
ご存じの様にレーザー光は屈折率の変化が無ければ、まっすぐに空間を飛びます。(大リーグでプレーしているイチローの返球が「レーザービーム」とアナウンスされたのは、イチローの肩の強さを物語ってるものだと思います)
しかしながら、ファイバを伝送されるレーザー光は、ファイバに合わせて曲がることができます。その様子を表した図案が、機能光回路研究室のロゴの起源です。左から二番目の図は、2000年頃に会社で思いついたデザインで、現在は下右端の図案を基本としています。
少しずつ進化しています。進化の過程は、ファイバレーザーの出力が増加していることと連動しているのかも知れません。
レーザーマーク 2000年頃 2005年頃 現在
研究の対象は光です。自然現象を相手にしているので、自然界には既に存在していることや自然現象を利用して、新しい機能を作りだすことを目的としています。そのためには、存在はしているのだけれども理解できていないことや気づいていないことを見つけ出さなければなりません。研究には「探求心」(いろいろなことが気になる興味や野次馬根性に近いかも知れません)が不可欠です。
他にもう一つ必要なものがあるとすれば、他の研究者が開発した装置や効果を超えたい、あるいは自分なら超えられると思う「自負心」でしょうか。
研究室では大学院生を中心に楽しく活動しています。実験系の研究室なので、安全の確保や装置の性能維持のために必要となる基本的な決まり事はありますが、日常生活の延長線上で考えられることがほとんどです。
研究の概要などは「研究内容の解説」を参照下さい。
近畿大学に着任したのは2004年の4月です。
大学院を修了後、会社に勤め、縁あって近畿大学で教育と研究を行っています。会社の文化と大学の文化と、両方に親しんでいる、のが取り柄、と、思っています。
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