学科概要

多様なエレクトロニクスの技術ニーズに対応して、社会に貢献できるエンジニアになる

エレクトロニクス技術はその飛躍的な進歩により、ユビキタスコンピュータ、次世代高速通信ネットワーク、光・レーザー技術、次世代エネルギー開発など、多方面で応用され、日本をはじめとする世界の技術発展の中心的な役割を果たし、いまやすべての産業において欠くことのできない基盤技術となっています。電気電子通信工学科は、「幅広い専門知識を活用し、さまざまな課題に意欲的・継続的に取り組むことができるエンジニアの育成」を学科の理念とし、社会に貢献できる人材の育成をめざします。

ハードとソフトの両方で活躍!「基礎」から「先端」まで体系的に学ぶ

社会の幅広いニーズに対応するため「電力工学・パワーエレクトロニクス」、「エレクトロニクスマテリアル」、「オプトエレクトロニクス」、「メカトロニクス」、「情報・通信工学」の5分野について充実した講義を開講することでハード・ソフトウェアの両方について学ぶことができます。これらの分野について共通する基礎知識を学びながら、学年が上がるにつれ専門性を高めていきます。講義で学ぶ内容は実験・実習で確認することができます。実践的に理解を深めるカリキュラムによって、基礎技術から先端技術までの教育を系統的に行います。

「総合エレクトロニクスコース」「電子情報通信コース」が育成を目指す人材とは?

「総合エレクトロニクスコース」では電気を作って消費地へ送り、工場や電気自動車などの動力源となる分野(強電)と、スマートフォンなどの通信機器や自動車や機器類の制御機器に利用される電子機器などを扱う分野(弱電)を体系的に学びます。強電と弱電を網羅する講義により、「生活を支える電力インフラ技術者」「再生可能エネルギー開発を支える電気材料技術者」「新しい光源開発およびその応用に携われる技術者」を育成します。
「電子情報通信コース」では半導体などの電子回路に関わる技術に関する分野(電子工学)と、インターネットに代表される情報と通信を組み合わせた分野(情報通信)を体系的に学びます。情報通信に関わるソフトおよびハードウェアを主とする講義により、「大容量・超高速通信のインフラ・制御に携わる技術者」「機械と人をつなぐ次世代センサ・ヒューマン-マシンインタフェース技術者」「ロボット制御のハード・ソフトに精通する技術者」を育成します。

学びながら資格取得を目指そう!

電気電子通信工学科では教員免許(中学1種:数学・理科・技術、高校1種:数学・理科・工業・情報)を取得できます。また、電気電子通信技術者に必要とされる電気主任技術者(指定された単位を取得して卒業し、法令で定められた実務経験が必要)、各種無線従事者(指定された単位の修得により、国家試験の全てまたは一部が免除)の資格修得を目指すことができます。

エレクトロニクス系技術者の求人が増加、大学院進学者も増えています

電気・電子関連産業や情報・通信産業を中心に製造業・建設業など、さまざまな分野でエレクトロニクス関連技術者へのニーズが高まっています。電気電子通信工学科へ的を絞る求人も多く、民間企業志望者が高い割合で内定を獲得しています。また、技術者・研究者としてさらなるステップアップを見据え、大学院への進学を選択する学生も増えています。